最近物覚えが悪いような気がしています。おそらくスマホなどのデジタル機器に頼り過ぎているからではないかと思っています。そこで、たまたま見つけたこの本を読んでみました。記憶術というものがどういうものなのか?それは効果があるものなのか?を自分自身で検証してみました。
- 決して眉唾ではないが仕事や勉強で使えるのかは未だ疑問が残ります
- まずは場所法について理解していきます
- 場所法を実際に自分で試してみました
- 資格などの勉強に使えるのか?
- 現時点で使えそうなことは?
- ふと思ったこと!
決して眉唾ではないが仕事や勉強で使えるのかは未だ疑問が残ります
まず、本書に書かれている場所法という記憶術についてですが、これは確かに覚えるのは早いです。しかし一時的に覚えるならば...という感じで、仕事や勉強などで長い期間且つ大量に覚えることがある場合に使えるかどうかというと正直疑問が残ります。
例えば、明日は○○のテストがあるから...ということで、○○を覚えるだけならば有効に使えると思います。しかし、これが長期間覚えておくべきことだとすると、ちょっと違うかなという感じです。
その理由について解説していきます。
まずは場所法について理解していきます
場所法というのは、場所に覚えたい事や物を配置して、イメージで覚えるという手法です。もちろん覚える単語は複数あって問題ありません。
例えば10個の物や動詞などの言葉を並べます。
同様にあなたが容易に想像できる10個の場所をイメージします。(このイメージが定着していないと意味がないので、例えば自分の家の玄関を入ってから覚えやすい10個の場所をイメージしてください。
私だと、「玄関」「自分の部屋」「洗面所」「キッチン」「棚」「テレビ」「ブルーレイ」「和室」「トイレ」「寝室」という感じで、これは実際の配置なので、容易に記憶から引き出すことができます。間違うことはありません。
まずはここがポイントになります。
通学路や通勤路、近所のコンビニまでの道のりで記憶に残っているポイントが10箇所あればどこでも構いません。体の部位でも順番を変えずに言えるならばそれでも良いと思います。10個の場所を思い出す際に、順番が変わってしまうような場合やポイントが抜けてしまう場合は別の場所にした方が良いです。
この「場所」に覚えるべきワードを配置していきます。本書では「髪の毛」「電話」などの名詞から、「説明する」「疑う」などの動詞までがランダムに並んでいて、それを覚えてみる流れになっています。
このワードを先程の場所に置いていくという作業を頭の中で行うわけですが、例えば玄関に「髪の毛」、自分の部屋に「電話」のような感じです。
その際に、頭の中で思い出しやすいようにストーリーを加えていきます。(これをストーリー法と言います)例えば玄関に「髪の毛」の場合は、鏡を見ながら髪を整えたりするイメージを思い出して、その際に「髪の毛」が抜けるといったストーリーにすると、玄関と「髪の毛」が思い出しやすくなります。同様に自分の部屋に「電話」の場合は、そもそも私は電話があるので思い出しやすいですが、テレワークのおかげで、自宅で「電話」を使う機会が増えたので、電話する際にリビングから自分の部屋に移動するというストーリーを思い浮かべます。こんな感じで、場所に対して覚えたいワードをストーリーで覚えていくと、場所を思い浮かべる際に「髪の毛」「電話」というワードが容易に引き出せるようになるというのが場所法という記憶術です。
場所法を実際に自分で試してみました
ワードを普通に覚えようと思うと、10個ぐらいのワードならばなんとかなるものの、20個になるとかなり厳しいです。時間をかければ何とかなるとは思いますが、場所法を使うとこれを短時間で覚えることができます。
実際に私も2分〜3分程度で、20個のワードを覚えることができるようになりました。
これはなかなか面白いです。
慣れるまでは時間がかかったり、たどたどしい感じになりますが、慣れてくるとすんなり覚えることができます。もちろんワードが変わっても問題ありません。
ただ、場所とワードが紐づいてしまうため、覚えることがたくさんある時は、一つの場所に二つのワードを先程の「髪の毛」のようにストーリーにすると覚えることができます。20個の場所よりも10個の場所に2つずつワードを配置して、ストーリーにする方が覚えやすいと感じました。
髪の毛のストーリーは日常的で覚えやすいですが、返ってありえないストーリーの方が記憶に残ります。これは本書にも書かれています。「仕事に行こうと思って玄関で鏡を見たら髪の毛が全部抜け落ちていた」というストーリーだと現時点では非日常的で印象に残るからです。(実際にそうだったら大変ですw
資格などの勉強に使えるのか?
現時点で勉強に使えるか?と言われると、難しいと感じています。
勉強への応用方法も記載されていますが、少々無理があるように思いました。
ただ、記憶力を鍛えていけば、今までの「繰り返し書く」「繰り返し読む」などと組み合わせて、今まで以上の記憶ができるようになるのではないかという期待は持てます。
現時点で使えそうなことは?
今日やるべきこととか買い物リストぐらいではないかと思います。
ランダムな数字の記憶方法も本書には記載されていますが、これは正直馴染めませんでした。方法としては数字をものに置き換えます。本書では0は「月」、1は「煙突」、2は「ガチョウ」などのように数字を変換し、021という数字を覚えるならば「月を見ているガチョウが煙突に向かって飛んでいった」のように先程のストーリーのように記憶するのです。そしてストーリーを再度数字に置き換えます。しかし、数字は0〜9までの10個しかなく、ストーリーを作ることがかなり難しいと感じました。
これが容易だと、カード番号なども記憶出来るので、現時点で使えそうではありますが私はだめでした😭
一度覚えることはできたのですが、ストーリーがはちゃめちゃ過ぎて、何度も試しているうちに、普通にカード番号を覚えてしまいましたw
私が難しいと感じた原因は、同じ数字が何度も出てくると、ストーリーが似てきてしまい、ストーリーに破綻を来してしまったからです。この辺はもっと想像力が豊かだと、覚えやすいストーリーを考えられたのかもしれませんが、私には難しいと感じました。
ということで、本書だけで記憶力がバリバリ向上するというところまではいきませんが、記憶術というものが右脳を使って記憶することは体感できると思います。
ふと思ったこと!
「まんが 日本の歴史」や「図鑑」などで、今でも覚えているシーンが思い浮かびます。
これも右脳を使っていることなのですかね?
だとすると、漫画で覚えられる日本の歴史や図鑑が子供の右脳を刺激し、後々の勉強に役立ちそうだなと。自分が子供の頃はそんなことは意識せずに、図書館から「まんが 日本の歴史」を借りてきたり、自宅の図鑑を眺めていましたが、映像で覚えるということは非常に有用なのだなと改めて思いました。
まんがシリーズの歴史や近代史などは多数あるので、コロナ禍で時間を持て余している子供たちに読ませてみるのは良いかもしれません。あ、大人が今読んでも面白いですよ!(図書館で久しぶりに日本の歴史を読んでみましたw)
大河ドラマと合わせて、信長、光秀あたりを読むと、さらに面白さがますと思います。