デイル・ドーデン著の「仕事は楽しいかね?」がKindle unlimitedの読み放題の対象に含まれています。この本は仕事をしている人、これから仕事をする人がぜひ読むべき一冊です。
間違いなく良書です。この本は仕事に悩んでいる友人や同僚にも薦めました。
私自身は、部署のクリスマス会のプレゼント交換(本当ですw)で、数年前に頂いて読みました。この本を選んでくれた同僚には今でも感謝しています。そして、Kindle unlimitedに含まれていることを知り、再び読んでみました。
この本は、仕事のメソッドとかではなく、仕事の考え方とか取り組み方を考えさせてくれる良い本ですので、「転職しようかな」とか「会社が悪い」とか「上司が悪い」とか思っている人は、今すぐに読んで、自分の考え方や自分の仕事のやり方が本当に良いのか?視点が足りていないのではないか?ということを考えてみてください。
この本はどう言う本なのか?
この本は主人公がいます。
その主人公に対して、マックス・エルモアという空港で出会った老紳士に「仕事は楽しいかね?」と聞かれたところから物語が始まります。
マックス・エルモアが主人公の悩みを聞き、それに対するアドバイスをしてくれます。
そのアドバイスが、この本を読んでいる「あなた」にそのまま投げかけられる「アドバイス」となります。
物語自体もシンプルであり、悩みも比較的多くの人に共通する悩みだと思います。
「アドバイス」が具体的ではなかったりするので、少し「?」となる部分もあるかもしれませんが、大体のことは理解できますし、比較的薄い本ですので、理解できない部分があれば数回読んでみると良いと思います。
私は、悩んだ時はこの本を一通り読んで、再び自分に気合を入れます。
アドバイスが具体的な仕事のメソッドではなく、「考え方」や「心得」みたいなものですので、どんな仕事の人にも流用できると思います。
そして、何よりこの本を読んで、自分自身がアクションを起こせるかどうかがポイントです。アクションを起こせない人には、何の変化も怒らないのですから当然ですよね。
この本を読むべき人
- 仕事で悩んでいる人
- 転職しようと思っている人
この二つのどちらかで悩んでいる人は読んでみると良いです。
メソッド本などと違って、物語調なのでとても読み進めやすいです。
- ブログやTwitterなどで書かれている成功体験をみている人
こういう方も、本当かどうかわからない成功体験を見ているぐらいならば、この本を読んだ方があなたのためになります。
この本で書かれていることは、無理に転職を進める様なことではないですし、事業を起こす様なことでもありません。今すぐあなたの職場でも実施できます。
例え流れ作業だとしても、改善提案できるポイントはいくらでもあると思います。
目次
目次を見ただけでは、「ビビッ」と来る人はいないかもしれません。
ただ、この目次に興味のある項目がある人は、ぜひ読んでみてください。
この目次の言葉の意味がよく分かると思います。(一章は出会いの物語なので、二章以降が重要です)
そして、各章でマックス・エルモアが伝えている内容について、実例を挙げてくれます。そのおかげで、その言葉の意味や具体性がより理解できます。
- 仕事は楽しいかね?
- 人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。
一つのくだらないことが<何度も>繰り返されていくのだよ。- 試してみることに失敗はない
- 明日は今日と違う自分になる、だよ。
- これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。
「遊び感覚でいろいろやって、成り行き見守る」というのがね。- 必要は発明の母かもしれない。だけど偶然は発明の父なんだ。
- 目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。
- きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。
試すこと自体が欠落していたんだ。- あの実験で学ぶべきことはね、
「あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること」なんだよ。- それはね、「あるべき状態より、良くあること」なんだ。
- もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、
きみはそれにふさわしいかね?- 覚えておいてくれ。
「試すことは簡単だが、変えるのは難しい」ということを。- 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
- きみが「試すこと」に喜びを見い出してくれるといいな。
私は仕事に対して「見方」や「意識」が変わりました
この本を読んだからといって、転職をしようだとか、起業しようとは思いません。
もちろんそういうことを勧める内容でもありません。
しかし、現在の仕事に対する見方や意識は大きく変わります。
もちろん、現在良い仕事に就けていないと思っている人ならば、転職や起業をきっかけに頑張ろうと思うかもしれませんし、そういう方法をとるのも悪くありません。
むしろ、色々「試す」ことで、なんでもできる様な気持ちになります。
これは悪い様に聞こえますが、「試す」ことはお金をかけるとイコールではありません。むしろ、もやもやして何もしていなあなたが、何かをするための「きっかけ」だと思ってください。
私は現在の仕事に大きな不満を持っているわけではないので、現在の仕事をやりつつその中で試せることを試していきたいと思っています。
コロナ禍で、この考えは再び変わるかもしれません。
例えば会社が傾いたり、出向を命じられるかもしれません。
そうなった時には、その時に改めて考え直そうと思いますが、まずは目の前の仕事に真摯に取り組んでいきたいと思っています。
この本は3冊ありますが、1冊目が一番面白いです
そして、1冊目で興味を持たれた方が、2冊目、3冊目と読み進めるのが良いでしょう。私はもちろん全て持っていますし、全て読みました。
2冊目も面白いと感じましたが、3冊目はちょっと微妙です。ネタ切れなのかなと思ったりw
また、漫画もあり、私も興味で読んでみました。
言わんとしていることは同じですが、シチュエーションや登場人物が違うだけです。
漫画も悪くはないと思いますが、私は先の文庫の方をお勧めします。
シチュエーションもシンプルですし、登場人物もシンプルです。
漫画にしなくても 十分理解できる内容だと思っているからです。
ぜひ、明日からの仕事を少し変えてみませんか?
この本こそ、Kindleでいつでも読める様にしておくと、仕事帰りに好きな章を読んだりできるので便利だと思います。
電子書籍デビューをした事がない人は、ぜひこのきっかけにデビューしてみてください。目の悪い人ならば、文字が大きくできるので、よほどコンパクトなスマホでもない限り、書籍よりも大きな字で読む事ができますよ。
Kindle paperwhiteの方がさらに目が疲れませんけれどね。