鎌倉は明月院の紅葉を見に行って来ました。
目的はSONY RX10m4を使ってみることです。
実際に使ってみた感想をまとめていきます。
- RX10m4はインパクトのある重さ
- 1インチセンサーは十分な写真が撮れる、問題は腕や感性の方です
- 広範囲なズームによって撮影したいものがイメージ通りに撮れる
- たまたま通りかかった猫を撮影
- RX10m4はEVFが進化して非常に見やすくなり、撮影がしやすい
- RX10m4の選択は正解だった
- RX10m4はボケも十分
- 世の中だいぶミラーレスが増えた
- RX10m4はスナップでも満足できる最高のカメラでした
SONY RX10(無印)を所有しているので、RX10m4の客観的な感想とRX10との比較について書いていきます。
RX10m4はインパクトのある重さ
まず思うのはその重さです。RX10(無印)は755gと軽量なのですが、RX10m4は1050gと結構ずっしりしています。しかし、600mmの望遠レンズが装着されていることを考えると一般的な一眼レフよりはぜんぜん軽いです。望遠を使う!と思えば軽いですが、標準画角のスナップがメインと考えると少々重いです。そう言う方はRX10m2を購入する方が良いと思います。しかし、スナップでも交換レンズを持ち歩く様な人であれば、途端にその重さも逆転するでしょう。
これまで私が使っていた、OM-D E-M5 + 75-300mmは425g + 423g=848gだったので、600mの焦点距離ではかなり軽かったのだと改めて思いました。
1インチセンサーは十分な写真が撮れる、問題は腕や感性の方です
OM-D E-M5はマイクロフォーサーズで、それに対してRX10は1インチセンサーとさらに小型です。いわゆる一般的な中級機だとAPS-Cと言うセンサーサイズになりますが、1インチセンサーはその半分とは言わないまでもそれぐらい小さいです。(マイクロフォーサーズはその中間ぐらい)
しかし、その1インチセンサーでもかなりの写りであることを私は知っています。
以前RX100(初代)を使い、ズームが欲しくなったのでRX10(初代)を中古で購入しました。妻が現在でもメインで使っています。α7(これまた初代w)のフルサイズを使っている私が言うと真実味にかけるかもしれませんが、RX100もRX10もうまく使うことでAPS-Cにもフルサイズにも負けない写真が撮れます。
撮れると書きましたが、実際に撮っている写真を見てもらえればわかると思います。
性能によって腕をカバーすることも可能ですが、やはり写真は感性などの要素が大きいと思います。(もちろん基本は重要!)
私は大した勉強もしていないですし、感性もないので感覚だけで撮影しています。
残念ながら私にはRX10を生かした写真を掲載することは難しいのですが、それでもこれまでAPS-Cのカメラを(SONY α200、Canon EOS 60D)使って来て、それと比較しても、私程度の腕であればセンサーサイズは気にならないほどの写りをしていると感じます。
広範囲なズームによって撮影したいものがイメージ通りに撮れる
RX10m4はボディと交換不可能なレンズというネオ一眼というジャンルですが、そのレンズは24mm〜600mmという非常に広範囲な焦点距離をカバーします。
ですので、先ほどOM-D E-M5と35mm版換算で600mmまでカバーできるレンズを装着したものが軽い!と書きましたが、実際はもう一本レンズを持っていかないとRX10m4と同じ焦点距離はカバーできません。当然重量も増しますし、何より荷物が増えます。
荷物が増えて多少重くなるのは、リュックなどにすればあまり気にならないですが、撮影したいものに合わせてレンズを交換するとなると、「いざ撮影!」という時にシャッターチャンスを逃してしまいます。
風景の撮影であれば、数分ずれても大きな影響はないですが、生き物となると途端にそれが顕著になります。スナップでもたまたま見かけた面白いシチュエーションは間に合わないでしょう。良い写真を撮るには、すぐにカメラが使えて、撮りたい時に撮れる方が確率が上がりますし、何より撮影に集中できます。そう言う意味で24-600mmであれば、普通の人よりも広範囲な焦点距離を常時使えるメリットはかなり大きい事が理解いただけるのではないかと思います。
動物写真家 小原玲 氏〜後編〜 「感性の赴くままに決定的瞬間をとらえる。動物写真界を変えるカメラ『RX10 IV』」|α Universe | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
たまたま通りかかった猫を撮影
この一枚はまさにそれを象徴しています。
例えば、OM-Dで望遠レンズを装着していたら、中央の猫のアップを撮ることはできても、上の写真のように紅葉と紅葉の写った池を入れた写真を撮ることは出来ません。
しかし、RX10m4であれば、ズームを動かして猫のアップも、上の様な広角写真も両方撮影する事ができます。
これがRX10m4で広角から望遠まで常時使える事のメリットです。
いわゆる1インチ未満のセンサーサイズのカメラですと、表現力が若干不足することはありますが、それを補った良いカメラだと思います。
キャノンからも1インチセンサーのカメラが出ていたりしますが、あちらも良い写りをすると評判だと思います。いずれも、1インチだからと悲観する様な性能ではないと言う事です。
RX10m4はEVFが進化して非常に見やすくなり、撮影がしやすい
RX10(無印)との大きな差を今回感じたのは、焦点距離だけでなくEVF(電子ファインダー)の綺麗さだ。
解像度がRX10の倍近く高い。RX10(無印)を使っていた人が見るとかなり感動するはずだ。私も店舗で見ているときは気がつかなかったが、外で撮影していて初めて気が付いた。解像度はα7のファインダーと同程度となり、明るさも相まってRX10m4のファインダーはとても見やすかった。(解像度は同程度のα7は、ファインダーがさらに大きい点は注意。大きい方が見やすいと感じる人もいるだろう。)
RX10m4の選択は正解だった
今回鎌倉を散歩して、改めてRX10m4を購入したことが間違いではなかったことを感じました。(ここで掲載している写真はリサイズしているので実際はもっと綺麗です)
そして、広角から望遠まで普通のカメラだと写りのいまいちな焦点距離(例えば望遠側はかなり甘い写りになる等)があったりしますが、今回使った感じだと全く感じません。広角から望遠まで素晴らしい写りをしてくれます。
重いカメラを持ち歩いても、スマホでは撮れないものがバッチリ撮れるので、全く苦ではありません。オールインワンのRX10m4は最高のカメラだと思います。
RX10m4はボケも十分
RX10m4でもズームを使うことで、とろけるボケを撮ることが出来ます。
もちろんズームを使わなくても、F2.8であることを生かして背景がボケた写真を撮ることは可能です。もはやコンデジだと思うのは間違いだと思います。
万能レンズのついたデジイチだと思った方が良いですね。
コンパクトさを重要視するのであればRX100m5という選択もありますが、24mm〜70mmのズームだと今回私が感じた便利とは程遠いです。確かにズームは無いよりは有った方が良いですが、私程度の腕ではその差をうまく使えるほどの写真はそうそう撮れません。24mm〜70mm程度であれば足で稼げるので、それ以上の望遠でないと「ちょっと違う写真」は撮れないと思います。
そういう意味で、24-200mm(F2.8)のRX10m2かRX10m3/m4あたりが最適なネオ一眼だと思います。今回は書きませんでしたが、m2とm3/m4の大きな差は望遠です。
この望遠については次回以降に野鳥撮影で使った感想を書いていこうと思います。
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世の中だいぶミラーレスが増えた
ちなみに今回鎌倉を散歩していたら、α7ユーザーが多くいらっしゃいました。
普通ならキャノンやニコンの大型一眼レフが多いと感じますが、α6500のようなAPS-Cタイプも多数いましたし、だいぶミラーレスへのシフトが進んできているようです。
個人的にはカメラを持ち出すのが億劫と感じるようなサイズは避けたい。
スナップがメインなので、常に持ち歩けるサイズがカメラの第一要件です。
次いで、持ち歩いても苦にならない重量です。
もちろん大型のカメラを持ち歩いてる人達には苦ではないという人もいらっしゃると思います。私も大きなカメラを否定することもないです。
大きなカメラが格好良いと思って再び一眼レフが使いたいと思うこともあります。
しかし、私がミラーレスにシフトした理由のひとつは、EVF(電子ビューファインダー)で視力の悪さをカバーできるメリットです。
拡大してピントが合っているか?という操作はマニュアルレンズだととても便利に使えるのです。マニュアルレンズで無くても、視力の悪い方にも拡大出来るEVFが搭載されたRX10m4はおすすめですし、そもそもこのEVFがとても綺麗で見やすいです。
RX10m4はスナップでも満足できる最高のカメラでした
ということで、初回のレビューは以上となりますが、RX10m4を実際に使ってみて、スナップでも広角から望遠まで大変満足できるカメラでした。
これからカメラを買おうと思う人の多くは、ミラーレスとかデジイチをまずは考えるかもしれませんが、ネオ一眼も候補に入れて考えた方が良いです。
望遠側の焦点距離に力を入れた他メーカーのネオ一眼とはことなり、見た目はデジイチと変わりませんし、見た目で言えばCarlZeissのバッチもオシャレなRX10m4は、ズームを生かして写真撮影に集中できる良いカメラです。
まずは店頭で一度触ってみてください。