やっぱり通勤は疲れます。
久しぶりの通勤でそう思いました。
この記事は通勤途中にiPhoneのメモを使って書きました。まさにその時の気持ちを書いています。
通勤の必要性
通勤という行為自体に重要な要素は何もありません。
そもそも通勤は、会社で仕事をするという目的のための手段だからです。
しかし、あなたがこの通勤時間に何かを考えたりするタイプの人ならば、改めて通勤の重要性に気が付いているのではないでしょうか?
私も通勤がなくなりました。
そのおかげで、忙しい時は通勤で使っていた時間も仕事の時間に当てられますし、忙しくなければ読書や運動(やブログを書く)などのプライベートな時間に当てられる事が嬉しいと思っていました。
しかし、緊急事態宣言が明けて、久しぶりに通勤した時にふと思いました。
今まで仕事のことなど、通勤時間中に頭の中で考えていました。
立っていてやることがなければ、自然とそうなるのではないかと思います。
それ以外にも、自己啓発や同僚のことなど、色々考えることがありました。
今はそういう時間が全くなくなって、逆に行き当たりばったりのようなことが増えたなと感じます。行き当たりばったりというと、やや語弊はありますが、特にメンバーのことなど、少し気にかけたりするのも、電車の中で色々思い出しながらだったりしていたので、そういう時間がなくなったことで、気が回らない面が多々ありそうだなとふと思いました。
どうしても家にいると、今まで時間がなかった分、やりたいことが沢山あるのと、便利なのでなんでも出来ちゃうので、ゆっくり何かを考える時間ってなくなるのですよね。
それこそ読書やブログを書いたりということはもちろんですが、車ですぐに出かけてしまったりも出来ちゃうので、暇を持て余すことがないのです。
通勤時間はもちろん混雑していますので、単純に暇というとこれまた語弊はありますが、それでもやれることが制限されてしまい、スマホを触るのも躊躇うような状況の時は、頭の中で何かを考えるぐらいしかやることがなかったのです。
しかし、この時間の重要性に改めて気がつきました。
「今日のあいつは元気がなかったな?」とか、「体調悪かったりするのかな?」とか、「最近残業も多いし疲れているのかな?」とか、どうでもいい事も含めて色々です。
普通に仕事のことにしても、「改めて考えるとxxをするよりも○○でやった方が良いかも?」とか普通に電車の中で頭に浮かんでいました。
そして、そういう時のアイデアだったり考えが、後々良い結果を産むことが多々ありましたし、少なくとも翌日にやるべきことが定まって、朝から効率よく仕事ができました。
手を動かさずに考えることで、客観視出来たり、相手がいないので冷静に考えられたりすることが良い結果を産んでいるのではないかと思います。
もちろん、嫌なことを思い出したりして、電車の中で苦虫を噛み潰したような顔をすることもありましたが、それはそれで映画でも見て気分転換すれば良かったわけです。
先にも書きましたが通勤という行為は、疲れるし目的ではありませんが、少し無駄と思える時間を持つという事も重要なのだなと思いました。
ちなみに、車でドライブに行ったりして、一人の時間を作っても、ドライブ自体が楽しい行為になってしまって、通勤時間の代替にはなりませんでした(^◇^;)
オフィスの必要性
オフィスを削減しようという動き自体は否定しません。
というのも、毎日全員が通勤しなければならないということはないと思います。
デスクワークだけの日や、声をかけられたくない仕事をしたい時もあります。
もちろん、私の会社のオフィスにそういうブースはありますが、それでもやっぱり声がけされてしまいます。携帯もチャットも通知をOFFにして、テレワークをするのとは違うのです。
しかし、テレワークでは、普段一緒に仕事をしないメンバーと、会議室フロアやカフェですれ違って会話をする事も無くなってしまいます。
ある意味、仕事以外の会社の楽しみが無くなってしまいます。
皆さんも、久しぶりにあった同僚との会話は楽しいでしょうし、同僚と顔を合わせれば飲みに行こうよといった会話が普通になされていると思います。
そういう事はオフィスあってのことではないかと思います。
そもそも、カフェで会った同僚との会話はしやすいですよね?
理由は単純で、お互い仕事の合間に休憩をしているから、「そう言えばxx知ってる?」とか「xxに詳しい人って誰かな?」という会話がしやすいのです。
よく喫煙所で重要な会話がなされているとか言われていませんか?
それも同じことです。。
仕事の手を休めて休憩しているもの同士が、そこで仕事に関する相談をして、そのアドバイスや助言をもとに喫煙所で判断をしているからだと思います。
この効果は無限大だと思います。
だからオフィス内にカフェとか人の集まれるスペースを作る会社が増えたわけですよね?
私も、全然知らないと思っていた人に聞いてみたら、「実はすごく詳しかった」とか「詳しい人を教えてもらえた」ということがあり、その後の仕事がスムーズに進んだ経験は何度もあります。
逆に質問をされることで、「貸しを作れた」とか「アピールできた」という事もあります。
そういう経験はあなたもあるのではないでしょうか?
もちろん仕事以外でも、実は「同じ趣味を持っていた」とか「以前使っていたxxは使わないからあげるよ!」なんて会話をしていませんか?
そして、そう言う事があると、結果的に気分がアガって仕事に集中できたり、やる気に繋がったり、今まで繋がりのなかった同僚と繋がって新しい仕事が出来たりと良い結果につながる事は多々あると思います。
それが、テレワークになると、何の会話をするのにも、Web会議やチャット、携帯電話を使うことになってしまいます。
仕事のことであればそれでも良いですが、仕事以外の会話は明らかにしづらくなります。
今よりもさらに慣れてくればそういう事もないのかもしれませんが、少なくとも現時点の私はそう感じています。
久しぶりにオフィスに行った時に、同僚が会いに来てくれて、カフェで話をしたり、さらに別の同僚と立ち話をしたりしました。
「最近どう?」とか「いま何をやってるの?」といった会話から始まり、「テレワークでxx困っているんだけど...」とか、「xxやってるならxxに聞くといいよ」ということがサラッと聞けました。
やはりこれはオフィスあってのことかなと改めて実感するとともに、テレワークだけでは絶対に会社はうまく回らないなと思いました。
オフィスは削減しても無くすべきでは絶対にないなと。
テレワークとオフィス勤務のイイトコ取り
全社出社日と全社テレワーク日を分けるような施策が理想です。
理由は先にも書きましたが以下の通りです。
- オフィスの重要性は、そこに人がいて初めて成り立ちます
- 通勤時間は混雑をずらせば決して不快ではなく、有益な時間になる
自由に出社日を決めてしまうと、「あいつに会いたいけど...今日はいないのか...」とか「あいつはいつ出社するのか?私のテレワーク日とかぶらないか?」ということになりかねません。ですので、全社が出社する日とテレワーク日を分けるというのが理想かなと思いました。
さらに、それを企業ごとにずらす事で、通勤時のラッシュ緩和などにも繋がるので良いと思います。企業間連携ともなると難しいでしょうが...
そこまで行かなくとも、出社日とテレワーク日を決めて、さらに時差出勤ができれば、通勤のストレスを低減するとともに、オフィスがあることのメリットを享受することが出来ますので、会社としても社員としてもWin-Winなのではないかなと思いました。
テレワークになって効率が悪くなったとか、仕事の進みが悪くなったと思いの経営者や幹部の方!!社員の効率が落ちている原因ってテレワークだからだと思っているかもしれませんが、全然別のところにあるかもしれませんよ。テレワークと出社をうまく組み合わせれば、今まで以上に効率化も測れる可能性はあると思います。