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サラリーマンが綴るブログ

トレッキング:乗鞍岳 2016年09月27日

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遅い夏休みを利用して、久しぶりのトレッキングに行って来ました。
今年の夏休み登山は乗鞍岳です。

 

久しぶりの登山

前回は4月ぐらいに山梨県は山中湖の脇にある石割山に登っています。
今回は初めての乗鞍岳です。

そもそも仕事が忙しかったこともあり遠出は避けていましたが、Fitbitでウォーキーングやランニングをするようになったので、運動不足ということは全くありません。
しかし、トレッキング自体は久しぶりなので、準備にも時間がかかりましたが、この週は休みだったので、しっかり準備をして乗鞍岳に向かいました。

 

準備までは良かったが...寝不足で出発

紅葉が始まっているという情報を元に行ったので、平日とはいえ混雑している可能性も踏まえ、2時過ぎに起きる予定としていました。
前日は早起きして、さらに妻とウォーキングに出かけて、早寝ができるように心がけました。

21時過ぎに布団に入り、寝ながらGalaxy Note 3で電子書籍の「キングダム」を読んでしまったら、興奮して寝れなくなり、おそらく寝たのは0時過ぎでした...

結果的に、睡眠時間は2時間で出発することになりました。

 

乗鞍までのルートは良かった!圏央道万歳!

圏央道に乗り、八王子JC経由で中央自動車道に乗りました。
そこから松本に向かい、乗鞍行きのバスに乗るために、ほおのき平の駐車場へ向かいました。なんと、到着は7時半前だったので、途中休憩を除くと約4時間で到着しました。初めてこのルートで中央自動車道に乗ったのですが間違いなく早いです。
圏央道が素晴らしい!

平日だからというのはもちろんありますが、それでも4時間で着くとはすごいです。

今まで国道を使って八王子ICを目指していましたが、この快適さに国道には戻れませんね。今後も圏央道を使わせてもらおうと思います。

 

バス乗り場から畳平までは意外と苦痛(乗鞍スカイライン)

バスはくねくね道を走るので結構苦痛です。
行きは素敵なお姉さんドライバーでしたが、意外と運転は雑で結構揺れました。(帰りのベテランドライバーは丁寧な運転でしたw)

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そして、バスの道中にひょっとしてと思っていましたが、やはり乗鞍スカイライン側はあまり紅葉しておらず、むしろ葉が枯れているという感じでした。

しかし、トレッキング中に乗鞍エコーライン側を見た感じですと、こちらは綺麗に紅葉していました。のんびり紅葉だけ見るのであれば、乗鞍エコーラインを歩くというのも良いと思います。あまり長い距離を避けたい方は、畳平まで車で行き、そこから歩いて降ってくるというコースもありです。

山登りではなく、ウォーキング好きな方ならば、むしろ乗鞍岳を目指すよりその方が良いかもしれません。

 

好天に恵まれた!

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鶴ヶ池の先に槍ヶ岳が見えました!
天気はバッチリです。
基本的に私のトレッキングは、直前まで予定を決めないという方針で、天気のいいところに行くという感じです。

ですので、基本的には雨降りのトレッキングはありません。(FoxFireの立派なレインウェアを持っていますが、寒い時しか着たことありませんw)

安全第一な登山を心がけています。

カメラを持って歩いているので、濡れて壊れたりということを避けたいという思いと、そもそも写真を撮ることも登山の目的にしているので。

 

今回の撮影機材

撮影機材は天気がいいことを想定して、α7とCarlZeiss Biogon 35mm F2の一本勝負です。(天気が悪いことを想定して、OM-D E-M5も実は持ってきましたw)

普段トレッキングの時は、色々なものを撮りたくなるので、α7用の唯一のズームレンズであるSEL2470Zをセットすることが多いのですが、お気に入りのZeiss Biogon 35mm F2の一本勝負だったらどんな写真がとれるか?という事を試したかったので、敢えてズームは持って行きませんでした。

本来山歩きならOM-Dの方が防塵防滴で望ましいとは思いますが。

山歩き目的でカメラを買うならば、OM-Dの14-150mmレンズ付きのセットがオススメです。実質28mm〜300mmですので、かなり広範囲に撮影でき、風景から花などなんでも対応できます。

登山時のカメラバッグ

登山時のカメラの持ち歩きは、首掛けのストラップを使うこともありますが、大抵はハンドストラップのみで持ち歩きます。これは普段の散歩の時も同様です。

EOS 60Dを使っていた時にはこんな持ち方は出来ませんでしたが、α7では最初からこの持ち方です。一眼よりも軽量なミラーレスだからこそです。

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実際の持ち歩きは上記の通りです。

しかし、レンズを追加で持って行きたい時や、雨の可能性がある時などは、パーゴワークスのカメラバッグをザックのショルダー部分に連結してカメラをそこに入れる様にしています。EOS 60Dの時はこれが通常でしたが、60Dを売った今ではこのスタイルにはしていません。

これはこれでメリットがあります。
汗っかきのカメラマンは、カメラが汗で濡れることが多いと思います。
でも、このバッグに入れておけば、濡れるのはバッグだけなので、安心してカメラを持ち歩けます。

もちろん両手が使えるので、安全面でも最適です。
トレッキングポールを使って登る人にはお勧めです。

撮影時には、サッとカバンから出して撮影し、再びバッグに入れればいいので、ザックの中にカメラを入れるような手間がなく、撮影チャンスを逃しません。

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強いて問題点をあげるとするならば、このカメラバッグを装着するとザックの上げ下ろしが面倒だという事ぐらいです。

ザックの腰ベルトと同じ仕組みで簡単に外す機構は付いていますが、何も付いていないのとは訳が違いますし、入っているものが大切なカメラであればなおのこと気を使います。

とは言え、大型の一眼レフだったり、ミラーレスで小型だとしてもレンズを持って行きたい様な時には便利です。

レインカバーも標準で装備しており、かなり安心して持ち歩ける良いバッグです。
カメラはコンパクトカメラだとしても、他のものを入れて使うことも出来るので、小さめのザックの人には何かと便利だと思います。

ちなみに私はカメラと財布と車の鍵はこのバッグに入れておくことが多いです。(目の前に重要なものがあるのはやはり安心です)

 

天気は良くても寒かった

乗鞍岳の話に戻ります。

ほおのき平はそれほど寒くはなかったのですが、畳平までくると風が強く寒かったです。体感で10度ぐらいでしょうかね。

下界の暑さからすると天国ともいえますが、流石に長い時間いると、体が冷えてしんどくなってきます。

風がかなり強かったのでその影響だと思います。
風裏になる場所ではむしろ暖かかったです。

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しかし、だからこその紅葉ですよね。
エコーライン側はかなり紅葉が進んでいました。

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見る方角によってはかなりの紅葉です。
近くまで行ってないので、綺麗に紅葉しているのかわかりませんが、遠目には美しい紅葉でした。
強風のおかげか遠くまで見通せました。

遠景でもBiogon 35mm F2は綺麗に撮れます。
お気に入り度は今まで以上になりました。

 

登山コース内でも紅葉は感じられた

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登山コースでも紅葉を感じることはできました。
こういう寄った撮影ができるのは、VM-E Close Focus Adapterの恩恵です。
Biogon 35mmはオススメですが、このアダプターを使わないと撮影範囲が狭くなってしまいます。α7でMマウントを使うなら絶対にこのアダプタですよ。

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剣ヶ峰方面から乗鞍観測所や畳平方面も綺麗に見えましたが、風が強かったので雲で隠れたりもしていました。

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頂上にいた時間(15分ぐらい)も、タイミングによってはこのように雲の中だったり、青空が見えたりという感じでした。

 

この時期は花は終わっていますが、よーく探すと...

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リンドウが咲いていました。他にも何輪か咲いていました。

私はリンドウを見ると山に来たって感じます。
初めての登山が那須岳で、リンドウが沢山咲いていたからです。
しかし、すでに枯れているものも多く、やっぱり秋は花ではなく紅葉だなと改めて思いました。

 

私には山登り以外の楽しみもある!

私の登山時の楽しみは以下の通りです。

  • 歩く(運動をする)
  • 起伏のあるコースと土の上を歩くこと
  • 花、紅葉、風景の鑑賞と撮影
  • 外で食べる食事

これはおそらく山歩きをする方全てに言えることだと思います。

最近ですと食事時にかなり凝った料理をする方が多いようです。
友達と登る人の場合は特にその傾向が高いです。(周りの山登り仲間はそんな感じ)

私の場合は妻以外の人との登山はないので、食事にはあまり凝りません。
基本的にはセブンイレブンのおにぎりです。特に「とり五目」が気に入っています。

場合によってはお湯を沸かしてカップ麺という時もありますし、カップ麺のスープの中におにぎりを落として食べたりする事もありますが、それは長丁場となる時ぐらいです。

また、食事以外に「盆栽」も好きです。

山も高いところまで登って行くと、ハイマツやコトネアスターが見れます。
どちらも盆栽となるので、まるで盆栽を眺めているようで楽しいのです。

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盆栽をやっていなかったら、絶対名前も調べようとしなかったであろうコトネアスターはこちらです。私が最初に買った盆栽がコトネアスターなのです。今も健康に育っています。

盆栽を持っていたので、妻と「あれ?うちのコトネさん(盆栽をそう呼んでるw)に葉っぱが似てるし、秋には赤い実がなると聞いていたけどまさか同じじゃ??」ということになり、自宅に帰ってきてから調べたところ、やっぱりコトネアスターでした。

盆栽について色々調べると、山野草という単語が一緒によく出てくるのですが、そもそも木は山にあって、その一部を育てるのが盆栽なわけですから、そりゃ山に行けば見れるよねと変に感心したり。

今まで以上に盆栽展、山野草展を見に行って、色々な木や花を覚えようと改めて思いました。

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真柏のジン・シャリはどうして白いのか。 | SEKAI BONSAI

盆栽には、「ジン」「シャリ」というテクニック?があります。それについては、上記リンクを見ていただけるとわかります。

上記の写真は完全に枯れているので、正確には「シャリ」とは違うのですが、真緑のハイマツの中に、真っ白な枯れ木が美しいです。

枯れているので美しいというのは失礼かもしれませんが、私は山のこのごく一部を切り取った風景がすごく好きです。風に当たって不思議な形で成長し、さらにそのごく一部だけ白く枯れているのです。これが大好きなのです。

盆栽を見るように、形のいいものを見つけるとワクワクします。
今回は望遠寄りのズームレンズを持って行かなかったので、構図には限界がありますが、上記写真は私のイメージする「緑の中の白」を表した美しい風景です。

今回の乗鞍岳トレッキングで撮影した写真の中でベストな一枚だと思っています。

 

乗鞍岳で残念だったこと

乗鞍岳はバスで畳平まで行けて、その先もそれほど苦労せずに登頂できる山です。
もちろん多少の装備はあった方が良いと思いますが、普段着と運動靴で登っている方も多数いました。当然山のマナーを知らない人が多かったです。
今回特に問題だと思ったのは以下のことです

  • 登り・下り で歩みが遅く後ろに列ができても先に行かせることをしない
  • 危険な場所でも登りを優先しないで下りの人が強引にすれ違って歩く

おかげで行列が出来てしまっていたり、危険な状態ですれ違うことになっていて、私自身も不快かつ怖い場面がありました。

この点は飛騨乗鞍観光協会の方からちゃんと伝えてあげて欲しいです。
マナーなんて知らないので、すれ違いでぶつかって転びました...怪我をしました...では楽しいトレッキングも台無しです。

大抵の人はバスで畳平まで行くわけですから、バスの中で登る方に対してマナーをTVで流すとか考えてもいいのではないでしょうか?

少なくとも私は乗鞍岳にもう一度登ろうという気持ちにはなりませんでした。
せっかくの美しい風景ですが、正直台無しです。