納車待ちがもどかしかったりもしましたが、ゴルフ5 GT TSIが好きすぎて、別れを悲しむ気持ちも入り混じった複雑な心境の納車の儀となりました。
納車直前の不具合
納車の2週間ぐらい前から運転席の後ろの扉がリモコンキーでは開かなくなりました。
さらに、VWでは有名な天井落ち(天井の布が剥がれてくること)が始まったりと、10年という月日は相当なものなのだと改めて感じました。
もちろん直せばまだまだ乗れるとは思いますが、今回私は乗り換えを選びました。
そして納車日を迎えたのです。
オールトラックの見た目
D5という型番のパシフィックブルーメタリックという色は、思っていたよりも明るすぎなくて良い色です。ヴァリアントには無いシルバーのパーツと、男らしい黒の樹脂パーツがバランスよく配置されて大人な雰囲気を出していると感じます。
といっても、パサート オールトラックほどの上品さは残念ながらありませんが、ラフな格好が多い私には丁度よいでしょう。
純正の18インチ装着車(ウィンターパッケージ)を選択していますが、これは大正解でした。ホイールデザインは良いですし、車高の高いオールトラックには18インチがフィットしていると思います。
これから購入しようと考えている人は18インチを前提に考えると良いと思います。
そして、ウィンターパッケージに付属するハンドルヒーターとシートヒーターは、後々手放せなくなる快適装備です。
走行性能
4WDであることを感じさせるのは、少し車速を上げた時のコーナーリングです。
FFよりも安定しているので、コーナーリング時に挙動が乱れません。
今までよりも車高が上がっているので、コーナーリングの際にロールをするのでは?と誰しも想像すると思いますが、思っているよりもロールはしません。
もともとGT TSIも純正で120mmと車高の低い車でしたが、サスはとてもよい仕事をしてくれていて、それはAlltrackでも同様ということです。
さらに、サスストロークが長いからか、乗り心地も良いので、とても快適にドライブできる車です。
ゴルフ5からの乗り換えの私には、1ランク上級の車種に乗ったと思えるほどの感覚を与えてくれます。
インテリア
メルセデスやBMW、アウディといったプレミアムメーカーの車とは間違いなく違うのがインテリアです。プレミアムメーカーの車は内装にも相当のコストがかかっています。VWも決して悪くはないですが、比較するとチープに見えてしまうでしょう。
ただし、国産の色気なさとは違って作りもデザインもキラリと光るものはあるので、国産からの乗り換えならば間違いなく納得できるレベルですが、フォルクスワーゲンで内装にも拘りたいならばパサート以上の車を買わないとプレミアム感は味わえないと思います。
シートについては、ドアとシートの隙間が開いていて、扉が大きく開けられない時は乗り込みしづらいかなと思いました。しかしこれは前車でレカロに変えていたからかもしれません。
シートの座り心地やホールド性については、十分なので現時点では不満はありません。
SUVであるということと年齢的に落ち着いてきたことを踏まえて、ゴルフ5の時の様にレカロに交換はしない予定です。
腰が痛むといったことがあったら、レカロのERGOMEDなどに変えるかもしれませんが、SRなどにするつもりは今回はありません。
土曜日に納車して、日曜日には早朝から夜遅くまで400km以上のドライブをしたのですが、腰が痛むことはありませんでした。
コーナーリング中に横Gで振られるところも決して体を踏ん張ることなくシートに体を委ねることができます。ゴルフ5では不足と感じたホールド性はゴルフ7では必要にして十分と感じました。
さらに、私は18インチを選んでいるので、ウィンターパッケージが装着されているのだが、これも結果的に満足な装備となりました。
一つはシートヒーターで、エンジンがあったまってなくても、すぐにシートが暖かくなるので乗車直後でも快適に運転できます。そして、エアコンと違って風が出ないので、乾燥しすぎないのも非常に良いです。
さらにハンドルヒーターも装着されており、これも冬場はキンキンに冷えている私の環境では最適な装備でした。シートヒーターと同様に乗車してすぐにハンドルが暖かくなります。過去に手袋をして運転していたこともありますが、そんな必要は無くなります。
後付けできないので、この手の装備が必要な人はウィンターパッケージ装着車を購入時に選ぶ様にしてください。
納車日初日に100kmを走ってみた感想(まとめ)
まだ慣らしで2000回転までしか回していないのですが、1.4Lのトルクより太いからか車重は重いのにあまりそれを感じさせません。乗りやすいと感じます。
また、ボディーの大きさも気にしていましたが、これも感じません。
単純に後ろが伸びただけなので、車庫入れ時に少し注意してあげればいいぐらいです。長さはほぼ気にしなくていいというのが私の結論です。
サラウンドアイという全方位カメラを装着しましたが、これは想定通り非常に便利です。ただし、後退時しかカメラが有効にならないのは残念です。出来れば前進でも低速時は有効になってくれると障害物の確認や車を寄せるときにも使えるので便利なのですけれどね...
日産のアラウンドビューは、低速ならば前進時でもカメラを有効に出来ます。
数秒間はカメラが使えたのでそちらの方が使い勝手は良いと思います。一番使いたかった路肩への幅寄せで使えないのは想定外だったのですが諦めるしかないですね。
エクストレイルはそれが出来たので便利に活用してださい(涙
走行性能については先の通り大満足ですが、燃費の方はイマイチでした。
GT TSIは普通に走っていても10km/Lは軽く超えていたのですが、同じような走り方をしても10km/Lには到達しません。(燃費計での比較)
好きな車を選んでいるので、燃費燃費と言って車に乗るつもりはないので、この点は考えないようにします。(別記事で燃費については触れます)
上記以外で一つ気になった点があります。ゴルフ5 GT TSIでは基本的にMTモードでの運転をしていました。燃費も気にしていたのもあって、積極的に高いギアで運転していました。それに対してオールトラックは慣らし中と言うこともあってATモードでの運転がほとんどですが、60kmを超えてもなかなか6速にギアを入れてくれません。これでは燃費がなかなか伸びないように思うのですが、これはATモードのオールトラックとMTモードのGT TSIの違いも影響するので、オールトラックの慣らしが終わってから再度試したいと思います。
総じて満足度は高い
同じヴァリアントとの比較は出来ないので、ヴァリアントにお乗りの方に対してオールトラックが勧められるか?というと正直分かりません。
ただ、これだけ満足度の高い車なのに全然見かけない理由はよくわかりません。
自分が買ったからとういのもありますが、ネットのオールトラックの記事を見ると隠れた名車などと書かれていたりします。なんで隠れているのかよくわかりませんがw
そもそも、ヴァリアントのHighlineとそれほど価格が変わらないことを考えると、選ばない理由は燃費ぐらいだと思います。燃費をそれほど気にしない人であれば、ヴァリアントと装備は変わらずに、見た目に特徴があるこの車を選ばない理由はないと思います。なんで隠れた名車になってしまうのだろうか...勿体ない。
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