エクストレイルの次の試乗には、フォルクスワーゲンのゴルフ ハイラインとゴルフ オールトラックを選びました。
ゴルフが進化していることを実感できる良い試乗でした。
現在と同じメーカーの車を選ぶメリット
現在と同じメーカーの車を選ぶメリット・理由は次の通りです。
- 買い替えの意思があることをディーラーに伝えておく(礼儀?)
- 同一メーカーならば下取りを高くとってくれそう
- ディーラーの下取り価格を知りたい
たまたまAlltrackが私のGOLFを購入したディーラーにあると言うことで、試乗に行ってきました。もちろん、現在の後継であるGOLF TSI Higilineも同時に試乗を依頼しています。
GOLF Alltrackを試乗
Alltrackは腰高であることは間違いないが、デザインが吸収してくれる
SUVなので当然ながら腰高感はあるのですが、フェンダー部分が樹脂のSUV感があるからか、デザイン上は全く腰高感は気になりません。SUVはそもそも腰高な物ですからね。ただ、これは17インチのTSI 4MOTION Upgrade Packageである。
18インチのウィンターパッケージなら腰高感はさらに薄れます
私が考えているベストなAlltrackは18インチホイールを装着した上記の車です。
18インチを履くことで、フェンダー周りの黒い樹脂部分とタイヤの隙間がさらに目立たなくなります。
Alltrackの外観は、GOLF TSI Highlineなどとは異なりフロントバンパーも専用です。前後左右のアルミのパーツがSUV感を演出してくれます。
ボディーカラーが黒や赤など濃いめの色だと、シルバーのアルミパーツが目立って格好良いと思いました。
18インチモデルは、あらかじめ18インチタイヤが装着された状態で輸入されるようで、ホイール・タイヤだけでなく、ウィンターパッケージという以下の装備が搭載されるとのことでした。不要ですが18インチを選ぶとしたら仕方ないですね。
- シートヒーター
- ハンドルヒーター
- サイドミラーヒーター
(追記 後々、ハンドルヒーターとシートヒーターは手放せない機能となりましたw)
後からホイールとタイヤを交換するのもありだが手間がかかります
17インチモデルを選んで、後から自分で好みのタイヤとホイールに交換するのもアリです。しかし、そうなると元々装着されているホイールとタイヤを売るための労力もかかりますし、何より純正の方が全体的なまとまると思います。
ヘッドライトはLEDのU字部分もあり、ゴルフ7と同一のHIDである。(ゴルフ7 RはU字がダブルです...知っていたけど残念)
フォグはいい感じでハロゲンwではありますが、フォグはハロゲンで十分です。そもそも転倒する機会は少ないですし、バルブが切れたら黄色のバルブに交換するのが良さそうです。やっぱりSUVのフォグと言えば黄色だと思います。
試乗してすぐにアイポイント高さによる開放感を感じました
我が家のGOLF GT TSIは、レカロのシート(SR-6)を装着しています。
シートポジションも一番下に下げていることもあり、普通のGOLFよりもさらにシートポジションは低いです。そもそもGT TSIは、普通のゴルフよりも最低地上高が120mmと低いこともあって、かなりポジションは低いと思います。
それに対して、Alltrackは最低地上高が165mmと高めで、当然ですがシートもノーマルなのでアイポイントが高いです。
先日試乗したエクストレイルはさらに高いので、エクストレイルほどの開放感はありませんでしたが、それでもワンボックスばかりの路上での視界は良好になると感じました。
走り出しのパワーが強い
POLO GTIに搭載される1.8Lエンジンは、1.4LのGT TSIと比較してトルクがあります。
数値で見れば一目瞭然です。
排気量の大きさからトルクが高いのは当たり前ではありますが、最大トルクがGT TSIでは4750rpmだったのが、Alltrackでは1350rpmからなので、今までのようにスーパーチャージャーが無くても快適です。
アクセルを踏んで、エンジンの回転数が上がってくると、ターボが効いてくるので加速感も十分です。ただし、GT TSIよりも車重が重いからか、はたまたエンジン特性からかわからないですが、GT TSIよりも加速感は鈍いと感じます。
しかし、十分なパワーだと思います。高速道路などの高速域でのパワー感は試していないので解りませんが、普通に走るのに困ることはまずないです。
合流での加速やちょっとした追い越しは軽々とこなせるパワー感です。
走行時の快適性
GT TSIは間も無く10年ということもあって、エンジンマウントもサスペンションも大分ヘタってきています。停車時のエンジン音や振動も納車時から比べたら大分大きくなってきているのですが、GT TSI乗り出しの当初よりも現在のAlltrackはかなり静かだと感じます。
さらにアイドリングストップもついているので、停車時は本当に静かです。
そして、下り坂のコーナーで、ゼブラ模様になっている場所を走ったのですが、GT TSIでは突き上げるように跳ねますが、Alltrackではサスストロークが長いからか、突き上げが無くマイルドでした。
エクストレイルのパフォーマンスパッケージでも結構突き上げがあったので、この点は流石の走行性能だと思います。
しかし、ハンドリングが少し曖昧というかクイックさのないハンドリングになっているのも事実で、スポーティーな走りは得意ではなさそうな雰囲気を感じました。
ただ、普通の走りをする上では十分ですし、先日のエクストレイルのNISMO パフォーマンスパッケージを装着している車よりは快適です。
最新機能は運転時の疲労を軽減してくれるので、長距離運転は確実に楽になります
一番驚いたのは、全車速対応のアダプティブクルーズコントロール(ACC)です。これは凄いです。国産車でも対応車種が増えていきていますが、これは相当運転が楽になります。これなら渋滞でも全然苦じゃないでしょう。
ハンドルから、クルーズコントロールの最高速度をセットして、クルーズコントロールを有効ににするだけで、前車に追従して車速を調整してくれます。(自動でアクセル、自動でブレーキ)
しかも、全車速対応なので、前車が停車すれば自車も停車してくれるのです。
ただし、前車が動き出しても勝手に動き出すことはなく、ハンドルのスイッチをONにすれば動き出すという仕様になっています。
渋滞は勿論ですが、微妙なスピードで車が流れている時は、この装置をONにしておくだけで、ストップアンドゴーで足が疲れるということはまずないです。
次に便利だと思ったのは、ブレーキのオートホールド機能です。
この機能はブレーキを踏むとそのまま踏んだ状態に固定されるので、信号待ちなどで、ブレーキから足を外していいのです。先のACCも便利だが、このオートホールドがあるだけで、渋滞中はもちろんですが、信号待ちでも楽になります。国産でも新しい車には搭載されていますが、これもびっくりするほど運転が楽になる便利機能です。
GOLF TSI Highlineを試乗
すでに目新しい機能はAlltrackの方で試してしまったので、斬新さはありませんでした。さらには、現在のGT TSIからの乗り換えと考えると、先のAlltrackで感じた便利機能の全てが搭載されているので、凄まじく進化していると思うのですが、車自体をすごく真面目に作っているからか、逆に走りの方で目新しさを感じませんでした。
Alltrackで注意して走っていたいくつかのポイントにおいては以下のように感じた。
走り出しのパワー
現在と同じ排気量の1.4L TSIエンジンですが、GT TSIのツインチャージャーに対して、ターボのみのシングルチャージャーとなります。
馬力も170psから140psに下がります。
しかし、トルクもパワーも今までよりも低回転で最大出力となるので、シングルチャージャーでも、低速トルクが不足すると感じるシチュエーションは一般道ではありませんでした。それがまた優等生すぎて少し面白みにかけたと感じました。
Alltrackよりも先にこちらに乗っていたら感想は変わっていたかもしれませんが、あまりに現在と変わらない点が、面白みに感じてしまった理由です。
走行時の快適性
やはりアイドリングストップが備わっているのと、10年経過の現在の車とでは比較にならないほど静かです。Alltrackとこの点では変わりません。
GT TSIでは跳ねる路面もAlltrackほどではないにしても、うまく吸収してくれていると感じました。この辺は現在の車のサスのヘタリもあるでしょうが、新しいゴルフの進化している部分だと思います。
VWの試乗を終えて
私の中で次期愛車候補として考えられる車は、GOLF、GOLF Alltrack、POLO GTI(過去に試乗済)、Cross POLOですが、結果としてAlltrackが非常に良いと思っています。
理由は以下の通り。
- 日本の道路事情を走る上では、流れをリードできるパフォーマスがある
- SUVと言いつつも、車高が高すぎず高いオンロード性能有している
- 最新デバイスを含めて、GOLFと同等の装備が備わっている
車のWebサイトを熱心に見ている方だと思っていましたが、やはり乗って見ないとわからないことは多いですし、自分の興味がある車種ばかり見ていると良い車を見逃してしまうなと改めて思いました。