出典:STI Sport | 新型レヴォーグ | SUBARU
ワンボックスに押されて、セダンだけでなくステーションワゴンもだいぶ減ってしまい、いまや希少種です。そんな中でもレヴォーグはかなり頑張っています。
というのも、街中で見かける新しいステーションワゴンの殆どはレヴォーグ...。
しかもSTIバッチのついたレヴォーグばかりです。
私としてはレヴォーグにそれほど興味はないのですが、流石にこれだけ見かけるともなると良い車であることは間違いない様に思うので、少しレヴォーグについて調べてみました。
- レヴォーグは売れているのか!?
- レヴォーグの売れ筋グレードは!?
- アイサイトXって?
- そもそもステーションワゴンって売れているのか?
- でもちょっとまって!!
- クロスオーバー系も怪しい
- ワゴンのカテゴリーに属さないワゴン車も含めるとワゴンは売れていて、レヴォーグは売れている中でさらにSTIが多く売れている
- 余談:車のカテゴリーを整理して欲しい
レヴォーグは売れているのか!?
まずは、定番?の日本自動車販売協会連合会のWebサイトで、レヴォーグの順位を見てみました。平均すると月3,800台も販売しているのです。驚きです。
街中で見かけるなぁという印象を持つのも納得できます。
同じぐらいの販売台数を持つ車としては、トヨタ アクアが月平均 3,700台弱で、上を見ると日産 キックスが月平均 4,100台ぐらいですね。しかし、普通に考えてレヴォーグと競う車ではないと思うのです。
ステップワゴンこそ、あの大きさでハイブリッドということもあって、近い価格帯ですが、アクアと比較すると100万円以上の開きがあります。
しかも、見かけるのは大抵STIバッチのついた、一番高価なグレードというのが驚きなのです。
私の住む地域に関係しているとは正直思いません。軽自動車が多いですし、地価が高い地域というわけでもありません。そして、緊急事態やまん延防止などが出ている状況でも遠方ナンバーのレヴォーグSTIをよく見かけます(汗
レヴォーグの売れ筋グレードは!?
初期受注段階の比率になりますが、上記の様な数字でした。
走り好きなスバリストらしく、STIスポーツという最上級グレードとその次のGT-Hという中間グレードが大半をしめています。すごいですね。
そして、各グレードには先進装備となるアイサイトXが装着されるEXというグレードがあります。要はSTI スポーツEX、GT-H EX、GT EXとSTIスポーツ、GT-H、GTの合計6グレード存在することになりますが、各々95%がアイサイトX付きのEXグレードを選んでいるそうです。
アイサイトXって?
アイサイトXって何か?ということは、以下のサイトでわかります。
V6のイノッチ(井ノ原さん)が、わかりやすく教えてくれますよ(*´艸`*)
購入者のほとんどが、アイサイトXという先進装備を装着するというのは正直意外でした。というのも、走り好きなスバリストだったら「そんなものはいらん!」とでもいうのかなと思っていたからです。
しかし、よく考えてみると、長距離運転で遠くに行く人が、レガシィなどのステーションワゴンに乗っているイメージはあったので、スバリストの中でも、レヴォーグを買う人たちは、「走るのが好きだから、ずっと車に乗っていたい」だから「長距離を快適に運転できる装備が欲しい」と思っているのかもしれません。今でいう車中泊やキャンプなどにいく人が荷物も人もたくさん載せて、快適に目的地に向かうという用途です。
そもそもステーションワゴンって売れているのか?
ランキングの中に、明確にワゴンと言える車は以下の3台です。
- トヨタ カローラ(ツーリング、フィールダー)
- スバル レヴォーグ
- ホンダ シャトル
ちなみにセダンでランキングに入っているのは以下の車種です。
※カローラなど、ハッチバックとセダンとワゴンの混在車種も含みます
- トヨタ カローラ
- トヨタ プリウス
- スバル インプレッサ(G4)
- トヨタ クラウン
- ホンダ シビック(セダン)
- トヨタ カムリ
- レクサス IS300H
混在も含むので微妙ですが、混在しないプリウス・クラウン・カムリ・IS300Hが含まれているので、ワゴンよりは多いと言って良さそうです。
でもちょっとまって!!
現在のハッチバックと呼んでいる車の一部は、従来ワゴンと呼んでいた車も含まれています。例えばインプレッサです。
インプレッサは従来スポーツワゴンという形で売れていました。セダンの倍ほどの台数が売れていました。現在はインプレッサ G4というセダンとインプレッサスポーツという「ハッチバック」という形で売っています。セダンは明確なので良いですが、インプレッサスポーツとインプレッサスポーツワゴンとで何がどう違うのでしょうか?
実際にワゴンでサイズ感の近いカローラツーリングと比較してみます。
荷室容量は7Lしか差がなく、その他も室内長以外はほとんど僅差です。差のある室内長もインプレッサスポーツの方が長いのです。ワゴンよりも長いハッチバック?コンパクト?おかしいですよね?
これは、売れている車がミニバンとコンパクトハッチバックに二分されてきたタイミングで、単純に古く感じるワゴンという呼称を使わずに響きの良いハッチバッグ(の印象のスポーツ)という名称で売っているだけの様な気がしませんか?
そう考えると現在売れている車種の中で、MAZDA3はインプレッサスポーツと競合する車種なので、これもワゴンと言って良い様に思います。
コンパクトカーのカテゴリーで紹介されていますが、そもそも1800mmも全幅のある車がコンパクトというのには違和感があります。マツダだったらMAZDA2までがコンパクトではないでしょうかね?
そして、MAZDA3の祖先を辿っていくと、旧アクセラ → 旧ファミリア S-WAGON(Sワゴン)にたどり着きます。ほら、自らワゴンと言っています。
これも当時インプレッサスポーツワゴンの対抗としてマツダが販売したワゴン車です。
私も乗っていたのでよく知っています(*´艸`*)
ワゴンが売れていない中で、レヴォーグだけが奮闘しているわけではなく、ワゴンという名称を使わなくなっただけで、皆さんは街中で結構な数のワゴンを見ているということです。
クロスオーバー系も怪しい
そもそもワゴン(ステーションワゴン)だって、キャンプに行ったりするのにみなさん使っていたわけで、SUVというカテゴリに属さないのもおかしい様な気がしてきました。
しかも、スバル アウトバックもそうですが、クロスオーバー系が微妙なのですよね。たとえばマツダのCX-30やMX-30あたりは、本格的なSUVと比較するとむしろカジュアルな印象は否めません。その証拠に、どちらもオフロードの走行性能などをアピールしていません。
言葉を改めて見ると以下の様になります。
SUV スポーツ用多目的車
そして、そこには明確な定義は存在していません。
さらにクロスオーバーSUVなど、SUVという言葉だけが勝手に独り歩きして、カテゴリーを壊している様に思います。元来SUVと言い始めたアメリカでは、2ドアトラック(例えばハイラックスなどをイメージしてください)をSUVと呼んでいました。
日本では明確な定義なく、各メーカーが勝手にSUVだと言い始めた結果が現在のおかしな状況です。大体よく考えてみてください。メルセデス、BMW、アウディ、VWでもセダンとワゴンが用意されています。そして、輸入車も含めるとワゴンは結構走っているのです。
先のカテゴリのあやしいコンパクトだって一部はワゴンですし、一部のSUVだってワゴンだと思うとワゴンが売れていないのではなく、ワゴンというカテゴリーで車を売らなくなっただけなのです。
カローラもハッチバックのスポーツ、ワゴンのツーリング、セダンと三つのボディ形状をリリースしていますが、見かけるのは圧倒的にツーリングが多いです。キャンプ場も便利になってきて、クロスカントリーの様な車でないといけない場所はかなり少なくなってきていると思います。むしろ普通車で行く人の方が多いぐらいですよね?(デリカなどの一部のミニバンを除けば、ミニバンだって最低地上高は普通車と同等ですから)
ワゴンのカテゴリーに属さないワゴン車も含めるとワゴンは売れていて、レヴォーグは売れている中でさらにSTIが多く売れている
先の考えに基けば、ワゴンは売れていないわけではないですし、レヴォーグだけが売れているわけでもないのだなとわかりました。あなたが同意するかどうかは別として、私はとてもスッキリしました。
そして、レヴォーグのSTIが結構出ていることは事実で、10台見たら5台弱はSTIなのですから当然よく見るということです。しかし、400万円もするレヴォーグ STIが結構出ているというのは驚きですね。みなさんお金は結構持っていますね(*´艸`*)
最安値のグレードでも350万円を超えるアルファードが、常に月販のTOP10に入っているのも頷けます。
国産車は安全性も走行性能もかなり輸入車に近づいてきているので、次は国産車から選びたいと思っています。今時点で販売されている車から選ぶならスバル アウトバック、スバル レヴォーグ、カローラ(セダン)、シビック(ハッチバック)あたりから選びたいなと思っています。壊れなかったら次に買い替えするのは10年先ですけれど(*´艸`*)
唯一あり得るとしたら、最後のガソリンエンジンと言われたら、急いで買い換える可能性はあるかなと思っています。
余談:車のカテゴリーを整理して欲しい
レヴォーグおよびワゴンの話から、改めて車のカテゴリー(ジャンル?)を分類すると、以下の様になります。
- コンパクト
- セダン
- ワゴン
- ミニバン
- SUV
- スポーツ
雑誌やWebサイトを見ていると、コンパクトの中にハッチバックが含まれていることもあります。明確にハッチバックというカテゴリがないのですからそうなりますよね。
その結果、コンパクトのカテゴリの基準が大幅に緩くなっている様に感じます。
ミニバン、SUV、スポーツは明確に別れるとしても、ワゴンはワゴンを名乗っている車ぐらいしいか含まれません。それ以外は全てコンパクトに放り込まれている様です。
その結果、「コンパクト=絶対的な小ささ」ではなく、セダンよりも小さい車で、ワゴンを名乗らない車がコンパクトになっており、シビックもコンパクトだったり、MAZDA3もコンパクトというカテゴリだったりします。
最近の車はリアウィンドウが寝る様になって、見た目もスポーティーになってきたことから、ワゴンという名称からハッチバックに切り替わった様に思います。
そもそも車のカテゴリーとして、形状とサイズを混在させてしまっているところが間違いだと思うのです。コンパクトは大きさですが、スポーツは大きさが関係ないのですから。
そう考えると、軽自動車なのか5ナンバーなのか3ナンバーなのかで区分し、さらに形状に区分するという二次元にすればスッキリすると思います。
そして、貨物などの1ナンバーはそれ以外として、ひとくくりでも良い様な気がします。
各カテゴリに該当する車種を当てはめてみました。
5ナンバースポーツや軽セダンは既に現在販売している車種としては存在しませんが、カテゴリの差異を明確にするために該当車種を記載しました。従来は5ナンバーと3ナンバーの税金額が倍ほど違っていたので、それを気にする人は多かった様に思います。しかし、現在は金額差がかなり埋まっているので、それほど気にする人はいないと思います。
しかし、ボディーサイズという面では、気にする人は多いのではないでしょうか?
自宅の駐車場の大きさや、そもそも駐車が得意ではない人など、5ナンバーサイズを希望する人は一定数いると思います。そう考えると、ますます上記の様なカテゴリ分けにしてもらえると、かなり車も選びやすくなる様に思います。
少し前に中古車を見るのが楽しくなって、頻繁に中古車を見る様になりました。その際に、ボディーサイズから5ナンバーのセダンとか、5ナンバーのハッチバックとかをみたいと思う事があったのですが、残念ながらボディー形状とメーカー、乗車人数とかからしか選ぶことはできません。
ヴィッツとかマーチという車名を知っていれば、メーカーから車名を選択することができますが、5ナンバーのハッチバックを一通り見て、その中から車を選びたいと思っても選ぶことができないわけです。
実際のサイトを見てみようと思います。
グーネット中古車はコンパクトカーとハッチバックが同じカテゴリになりますが、カーセンサーはコンパクトカーとハッチバックが別々のカテゴリがあります。
この辺もバラバラですね。ある程度見ていけば車種にもあたりは付けられるので、問題ないですが、掘り出し物の良い車を見つけるのには、時間がかかるでしょう。
今流行りのネオクラシックカーは社名であれば一発検索できますが、ジャンルなどから検索するのは一苦労です。
自動車関係の協会が、車のカテゴリについて明確に定めたら良いのに...と思います。
電気自動車も今後増えていくのでしょうし、そう考えると今のタイミングならまだ間に合う様に思います。ぜひ検討してもらいたいものです。